グリコーゲンは、主に肝臓や骨格筋に蓄えられており、運動を行う時に使うエネルギー源や空腹時の血糖維持に利用されたりと、エネルギーを一時的に貯蔵し人間の活動に欠かせないものです。

簡単に言うとグリコーゲンは、動物の体内でエネルギーを一時的に保存しておくための物質です。

必要な時にグリコーゲンをどんどん分解して糖質を取り出すことができますし、グリコーゲンを内臓や筋肉に蓄えておくと、運動の時に効率よく動くことができます。

グリコーゲン=一時な貯蔵エネルギー(貯蔵糖)と覚えておくとよいでしょう。

グリコーゲンは、多数のブドウ糖が複雑につながった多糖類で、動物デンプンとも呼ばれ、糖質(ブドウ糖)がたくさんつながった構造になっています。

グリコーゲンの健康効果としては、疲労回復、集中力を高める、血糖値を調節するなどの作用があります。

グリコーゲンとは

グリコーゲンはどこに貯蔵されているか?

グリコーゲンは主に肝臓や骨格筋で合成されていて、肝臓のグリコーゲンは血糖値を一定に保つために使われる役割があります。

具体的には、グリコーゲンは、食事の間などに血糖値が下がってくるとブドウ糖を放出し、生きていくのに必要なエネルギーを供給します。

グリコーゲンが蓄えられる場所は主に筋肉と肝臓で、筋肉では筋運動のエネルギー源として使われますが、脂肪のようにエネルギーの貯蔵には向かないため、一時的なエネルギー貯蔵の役割しかありません。

人間の体内にある糖質はグリコーゲンとして肝臓や筋肉中にあります。肝臓での機能は、食事からの炭水化物がエネルギー源として速やかに供給されない場合に、グリコーゲンを分解してグルコースを生成し他の組織に供給します。

グリコーゲンはどのくらい貯蔵されているか?

グリコーゲンは脂肪などにくらべると利用されやすい分、すぐ使われてなくなってしまいます。

グリコーゲンが足りない状態で筋力トレーニングなどをすると、力が出ずに実力を発揮できなくなります。

グリコーゲンとは

特にエネルギー切れに注意したいのが肝臓に蓄えられる肝グリコーゲンの方で、筋肉のグリコーゲンがたくさん残っていても、肝グリコーゲンが空になると運動能力が大きく低下してしまいます。

肝臓のグリコーゲンは血糖値を保つために重要な物質で、これがなくなると命に関わるといわれます。

肝臓のグリコーゲン貯蔵量は300~400kcal程度しかなく、たとえば満タンであっても約8時間くらいで空になります。

これは夕食をしっかり食べたとしても次の朝には肝グリコーゲンがなくなる量なので、たとえば強いトレーニングなどを行う場合は、朝食を抜いたトレーニングはしないほうがよいです。

肝臓グリコーゲンが満タンから空になるまでの時間は1~2時間程度と短いので、もしも激しい運動を続けた場合には、運動中に栄養補給を行ったり筋肉内のグリコーゲンを増やして肝グリコーゲンの消費を少なくしたりグリコーゲン切れによる運動能力の低下を防いだほうがよいです。