糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が異常に高くなる病気で、血糖値が異常に高い状態が続くと、血管を傷めてさまざまな病気を引き起こすリスクがあります。

糖尿病は、すい臓から出るインスリンが減少するか、またはインスリンの働きが悪くなって、血糖値を下げられなくなった状態(高血糖)が続く病気です。

日本では糖尿病患者の数は約900万人、予備軍を含めると2200万人と言われており、40歳以上の場合で見ると、8人に1人が糖尿病ということのようです。

1.18-2

糖尿病が恐ろしい理由

日本人には糖尿病が多いわけですが、糖尿病になるとどのような弊害がおこるのか知っていますか?

糖尿病が恐ろしいとされる理由には、血管の動脈硬化が進行し、様々な合併症を引き起こすと言われます。

太い血管に障害がおこると、脳血管障害、心疾患など命の危険を伴う病気を招きます。

細い血管に障害がおこった場合には、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害といった合併症がおこります。

このようなことから、糖尿病を治療する目的というのは、血管に障害がおきた時におこりうるこれらの合併症を予防することになります。

1.18-3

糖尿病の種類について

糖尿病には大きく2つのタイプがあり、インスリンを分泌する細胞が破壊されることが原因で起こる1型糖尿病。インスリンは分泌されてはいるものの、その量が少なかったり、インスリンの働きが悪く効きにくい状態になっていたりすることが原因の2型糖尿病があります。

2型糖尿病は生活の乱れが関係しており、日本人の糖尿病患者の9割以上がこれに当てはまります。

2型糖尿病は太っている人が多いというイメージがあるかもしれませんが、実は痩せ型なのに2型糖尿病の人もいます。そのような痩せ方の人は遺伝的な要素によってインスリンの分泌が少なく、特に食事をした後すぐのインスリンの分泌が不十分なために、食後に血糖値が高いという特徴があります。

太っている人で2型糖尿病の人は、インスリンは分泌されているものの、インスリンが効きにくい状態になっているインスリン抵抗性であると考えられます。

インスリン抵抗性が強くなってインスリンの作用が低下すると、血液中のブドウ糖をエネルギーとして利用できにくくなるため、全身の細胞がエネルギー不足になり、それまで脂肪細胞や筋肉内に貯めこんでいた脂肪やたんぱく質まで分解してエネルギー源として使うようになります。

太っている人で、得に運動量を増やさないのに短期間で急激に体重が減った場合には、糖尿病が急に悪化している可能性があります。

そのほかにも糖尿病がある

1型糖尿病、2型糖尿病のほかに、同じように他の病気が原因で血糖値のコントロールがうまくいかなくなる原因があります。

それらには、遺伝子の異常やほかの病気によるもので、具体的には、すい臓のβ細胞の働きにに関わる遺伝子や、インスリン分泌を円滑に行うための情報伝達の仕組みに関わる遺伝子などに異常がみられる場合があります。

また、すい臓病やバセドウ病などの内分泌疾患、肝硬変や肝炎といった肝臓病などがあります。



妊娠糖尿病というタイプもあり、妊娠をきっかけに糖尿病を発症することがあります。

これは妊娠中に胎盤から分泌されるホルモンの影響で、インスリンの働きが抑えられることが原因でおこる糖尿病です。

妊娠糖尿病になりやすい人は、肥満体型の方や高齢で妊娠したり、2型糖尿病で高血糖になった人が主になるようです。

妊娠中に行なう治療は食事療法が基本で、発症を防ぐため、出産後は生活習慣に注意しなければいけません。