糖尿病の人の割合はどれくらい

年配の方が増えたせいなのか、近所で糖尿病で悩んでいる人の話しをよく耳にしますが、そもそも糖尿病の人は日本にどのくらいいるのか気になりませんか。

あなたがまだ糖尿病を発症していないのであれば、苦しまないように、今後、生活習慣を改めればよいでしょうし、もしも糖尿病を発症しているのであれば、同じように苦しんでいる人がどのくらいいるのかを感じ取って、そこからできるだけ抜け出せるようにしてください。

スイーツとかの流行はうれしいのですが、糖尿病だけは流行に乗らない方がよく、どのくらいの人が糖尿病を患っているのか気にしてみて下さい。

糖尿病を発症する人はどれくらいいるか?

糖尿病を発症する人の割合は、残念ながら、はっきりとはわからないと言えます。

これには理由があって、糖尿病という病気は初期には自覚症状がまったく無いため、糖尿病を発症している事に気付かない人が多いからです。

糖尿病が発症している人の数については、この厚生労働省の統計の統計を見てもらいたいのですが、これによると、ヘモグロビンA1c値対象者を元に「糖尿病が強く疑われる人」「糖尿病の可能性を否定できない人」における年代別、性別、年度別などで、各々の割合の統計が取られております。

10年間の推移でみてみると「糖尿病が強く疑われる人」の数は、男性も女性も増加傾向にあります。

「糖尿病が強く疑われる人」を見てみると
平成9年→約690万人
平成14年→約740万人
平成19年→約890万人

「糖尿病の可能性を否定できない人」を見てみると
平成9年→約680万人
平成14年→約880万人
平成19年→約1320万人

この方たちは、いうなれば検査で引っかかり、糖尿病または糖尿病の可能性の高い人であって、密接に糖尿病と関係のある人たちです。

この増殖し止まることのない数字を見ると、糖尿病の原因である生活習慣は改善されるどころか、以前よりも増して悪化傾向にあることが予想されます。

それに対して密かに進行し、まだその存在すら確認できていない、これから発症するであろう隠れ糖尿病の人はもっといるという事です。

実際の糖尿病患者数は何人いるのか?

平成19年の国民健康・栄養調査によると、糖尿病患者は890万人以上いるといわれ、予備軍を入れると2,210万人以上いるといわれます。

実に、40歳以上の8人に1人は糖尿病ということなので、相当な人が糖尿病で悩まされているわけです。

3.6-2

糖尿病患者の30~50%は糖尿病網膜症を合併し、そのうち10%は重症で、失明の危機にさらされていることがわかっていて、年間に直すと約3,000人もいると言われます。新たに人工透析に頼らなければいけない患者さんは、17,000人もいます。

アメリカの例では、ケガ以外で四肢を切断しなければならなくなった人の半数は糖尿病が原因という統計データもあり、これに至った経緯は、大部分が真面目に治療に取り組まずに血糖値のコントロールをせずに不良の状態を放置し続けた結果のようです。

糖尿病による死亡者数はどれくらいか

平成16年の、糖尿病による合併症等で死亡する人の数は12,600人いました。

これを1年間で計算した場合、約41分43秒に1人の割り合いで 糖尿病が原因で死亡する人がいる事になります。

平成23年には、14,600人に増えており、約36分に1人の割り合いで 糖尿病が原因で死亡していることになります。

糖尿病患者数は、今後も増加傾向と予想されるので、これ以上の悪い結果になると思われます。