血糖値を上げないためには、極力糖質を摂らないことがすすめられていますが、では、糖質を全く摂らない場合、血糖値は本当に上がらないのか気になりませんか。

血糖値は上がり続けることで糖尿病のリスクを伴いますが、実は、下がりすぎても危険な状態に陥ることもあるんです。

血糖値は上がらないのか

血糖値が低い時の諸症状

血糖値が高い状態が続くと糖尿病のリスクが上がり、合併症を引き起こす可能性があります。

血糖値が高い状態になると次のような症状がでることがあります。

  • 血糖値が高いと、のどが渇いたり、手足のしびれを感じたり、血糖が700とかまで上がると意識を失う場合もあります。
  • 血糖値が低い状態になると次のような症状がでることがあります。

  • 血糖値が低いと、手足が震えたり、動悸がしたり、冷や汗が出たりしますが、血糖値が50とまで下がると意識を失う場合もあります。


  • 血糖値は上がりすぎず下がりすぎず一定に保っていなくてはなりませんので、もしも血糖値が低い状態が続いた場合、骨のコラーゲンや筋肉が糖新生をおこして糖になるので、骨粗しょう症をおこしたり、加齢によって筋肉が減り、脂肪が増えるサルコペニア肥満になる可能性もあります。

    サルコペニア肥満は、知らずしらずのうちに高血圧や糖尿病などのリスクを高めてしまう可能性があり、メタボリックシンドロームよりも生活習慣病と要介護のリスクが高くなる肥満です。

    仮に糖質を全く摂らないとどうなるか

    もしも糖質を全く取らないことが可能だとした場合、どのような症状がおきると思いますか。

    糖質を取らなかった場合、血糖値を一定に保つためにタンパク質が分解されて糖新生で糖が供給されます。

    血糖値を一定に保つための代謝なので、量は少なく、エネルギー源としては脂肪が分解されてケトン体が生成され糖の代わりのエネルギー源として供給されます。

    糖質制限中に糖をとったら代わりに糖新生が止まるだけなので、代謝異常でない限り血糖値は常に一定に保たれます。

    糖質を全く摂らないことは不可能に近い

    血糖値は摂取した糖質が吸収されて血管に入ることで上昇します。

    糖質制限を続ける事によりすい臓が休まりインスリンの働きが良くなるのですが、食事で全く糖質を摂らなければ、基本的に血糖値は上がることはないです。

    主食の糖質は、ある程度は意識的にカットできます。

    しかし、色々な物や調味料や野菜などにも糖質は入っていますので、全く摂らないということはないといえます。

    たとえば、トマト、ニンジン、ホウレンソウ、レンコン、ごぼう、その他の野菜、牛乳にも炭水化物(糖質)が、豊富に含まれています。

    糖質を含まない食事は、コンニャクやきのこ類とか、本当にごくわずかです。

    血糖値は炭水化物=糖質を食べると上がりますし、1グラムで血糖値を3上げるともいわれています。

    食事を食べたら血糖値が上がるのはこのような理由もありますので、糖質を摂らないことはほぼ不可能と思った方がよいです。