最近、糖質ゼロというビールが増えているので飲んでいる方も多いと思いますが、そもそも糖質ってなんだかわかりますか?
そして糖質と糖分、または糖類なんて言うのもありますが、それぞれがゴチャゴチャになって、よくわからないのではないでしょうか。
ここではそれら3つについての違いを解説していきます。
栄養成分表示でわかる食品情報
健康増進法に基づき、消費者の方が食品を選択する上で、適切な情報を得られることを目的として、食品には「栄養成分表示」が施されているのですが、そこで関係してくるのが、栄養表示基準制度です。
栄養表示基準制度とは?
栄養表示基準制度というのがありますが、これは健康増進法第31条に基づいて、販売する食品に、栄養成分又は熱量に関する栄養表示をする場合の適用基準になります。
よく下のような表示を目にしたことはあるかと思いますが、このような表示が「栄養成分表示」で、パンの袋の裏やお菓子などの箱などに表示されているので、気にしてみて下さい。
栄養成分表示で、今回の記事に関係するのは「炭水化物」の部分になります。
糖質・糖類・糖分の違い
糖質について
糖質と糖分の違いがよくわからないという方が多いようです。
糖質とは炭水化物から食物繊維を除いたもので、糖を主成分とする物質のことですが、糖質は穀物・砂糖・芋類などに含まれ栄養があり、エネルギー源となります。
栄養表示基準では、総重量の中で、水分、アルコールの他、たんぱく質や脂質、ミネラル、食物繊維のいずれにも分類されないものが、糖質となります。
簡単に言えば、「炭水化物=糖質+食物繊維」と思っておくとよさそうです。
糖質は、最終的に分解されて単糖類あるいは二糖類になりますが、糖質だからといって全てが甘いというわけではないようです。
糖類について
糖類は、上の図でわかるように、糖質という大きなグループの中に含まれていて、単糖類または二糖類で、糖アルコール以外のものです。
糖類は、もうこれ以上は細かくならない一番小さい単位の「単糖類」となり、具体的にはブドウ糖や果糖等などがありますが、糖質が分解される時に、最終的に単糖類まで分解されないと、腸から吸収することはできないのです。
単糖類の上が二糖類となり、これは砂糖、乳糖、麦芽糖など当てはまります。
糖類は血糖値を高めやすく、肥満や糖尿病になりやすい作用があり、ジュース類を毎日飲む続けることでペットボトル症候群のような急性糖尿病になります。
糖分について
糖質と糖類の違いと同じように、糖分についてもよくわからないという方が多いようです。
糖分の成分は糖類で食材に含まれており、砂糖の量が関係しているので甘いですが、甘み成分だけなので栄養価はないです。
食品の栄養成分表示に「糖分」という分類はなく、一般的に、甘味料としての糖質を指して糖分と呼ぶことが多いようです。
「糖分」は砂糖で、「糖質」はでん粉などが含まれるということです。
糖尿病の人は血糖値が上がりやすいので、糖分だけではなく糖質も気にする必要があります。
パンやジュースをやめると体調が良くなってきて痩せやすくなる傾向があり、糖質は健康面でマイナスになることが研究結果で出てているので、パンやジュースを常用している人は野菜などに移行したり、お茶類に変えた方がよさそうです。
特に糖尿病の人は、糖質を摂ったらダメです。
気になるビールの糖質ゼロ
ビールなどで糖質ゼロなどと謳い販売されていますが、はたして糖質制限でのメリットやデメリットはどのようなものがあるのでしょう。
残念なことに、糖質まったくゼロのビールは売っていないようです。
というのは、
ビールには、100ml中0.5g未満であれば「糖質ゼロ」の表示がされてもいいようになっているみたいです。
だから、飲んでもいいのか決めるのはあなたなので、とやかく言うことはできませんが、大量に飲まなければよいのでは思います。
しかし、
このサイトは糖尿病について書いていますが、そもそも何のために糖質制限をしてるのでしょうか。・・・ということです。
糖質制限は糖尿病の治療に準じて行うものです。
糖質ゼロのビールの知識を入れる事は考えずに、しっかりと糖質制限してください。